曲のレパートリー

ひとくちに合唱曲と言ってもいろいろありますが、ここではコールアカデミーで主に練習する「男声合唱曲」をご紹介します。 混声合唱曲やオーケストラ伴奏つきの曲については、入ってからのお楽しみ!

幅広い愛唱曲

読んで字のごとく、私たちコールアカデミーの団員が常々歌い親しんでいる曲です。 宮城県民謡「斎太郎節」のような勇ましい曲から、団歌であるゲーテの詩曲「野薔薇」のようにじんわり聞かせる曲まで内容もさまざまです。

また、中にはドイツ語、フランス語、スペイン語、韓国語、ロシア語、イタリア語、フィンランド語、クロアチア語などの曲を歌える団員もいます。 学年の上下を問わず語学を嗜む団員同士での、カルテットや合唱も珍しくありません。

東京大学の歌

2004年に制定された、運動会歌「大空と」および応援歌「ただ一つ」の2曲です。 東京大学音楽部に所属するコールアカデミーは、入学式や卒業式などの大学行事のたびに依頼を受け、在学生代表として演奏します。

合唱組曲

年に3回行われる演奏会では、しばしば組曲も取り上げます。 ここ最近では、多田武彦「東京景物詩」、千原英喜「カンティクム・サクルム 第1集」、木下牧子「光る刻」などを演奏しました。 曲集から4~6曲抜粋して演奏することも多く、いずれにせよ現代の作品に触れる重要な機会です。 基本的には日本語の組曲を選ぶのですが、2007年には、ミュージカル「ウエストサイドストーリー」の曲集を英語で演奏したこともあります。

委嘱初演

委嘱とは、作曲家の方に依頼して新曲を作っていただくことです。 今までコールアカデミーは様々な曲を委嘱初演しており、組曲だけでも次のようなものがあります。

このうち『法華懺法』『よだかの星』はドイツでの演奏実績があり、『新しい歌』はのちに混声版も作られました。 重鎮の多田武彦氏、日本合唱界の第一線に立つ信長貴富氏、東大出身の新実徳英氏、新進気鋭の北川昇氏、世界で活動する松下耕氏。 コールアカデミーでは、現代合唱界を代表する方たちの新しい曲も、積極的に演奏しています。

ここで紹介していない曲も含めた委嘱曲の一覧はこちらのページをご覧下さい。

カウンターテナー

カウンターテナーとは、かつて「女人禁制」だったヨーロッパの教会音楽から生まれた、艶のある裏声で非常に高い音を奏でるパートのことです。 女性と同じ音域を男性の身体で歌うことで、男声と女声を混ぜたときの微妙なひずみを消し、同じ調性でもより美しい響きを得ることができます。 そのため、特に中世・ルネサンス期の合唱曲に多用されました。

コールアカデミーでも定期的に演奏しており、これらの曲を練習する際には、古楽研究の権威である有村祐輔先生にお越しいただき、ご指導を仰いでいます。 発声についても、有村先生のつてで専門の声楽家の方をお招きする場合があります。

説明だけではわかりにくいので、団員有志による演奏サンプルを用意しました。