練習について
ここでは、コールアカデミーの練習について詳しく説明します。 練習は平日は2時間弱、日曜日は3時間半程で、日によって大きく順序が変わることはありません。
正規練習
時間・場所

正規練習は週3回。火・金曜日の18時45分~20時40分、日曜日の13時~16時30分です。平日の練習開始は5限後なので安心して講義に出られます。
また、練習は原則として駒場キャンパスのコミュニケーションプラザ北館で行います。 ただし大学行事の都合等によって練習場所が駒場キャンパス内に確保できない場合は、例外的に他の場所で練習することもあります。
練習の流れ
体操
いきなり歌い始めるのは喉によくありません。 まずは体操で体をほぐし、次いで腹筋・背筋に刺激を与えます。 豊かな声を出すためには、体幹がしなやかに鍛えられている必要があるのです。
ブレス
ブレス、すなわち呼吸をコントロールする訓練です。 俗に「腹式呼吸」が歌に効くといわれますが、ただ腹部に空気を入れればそれでいいのでしょうか。
そもそも空気は体のどこに入るのか、身体のうち呼吸で使うべき部位はどこか、逆に気を配らなくてもいい部位はあるだろうか……?
それに演奏中は、必ずしも息を吸いたいタイミングで休符が来るとは限りません。 「一瞬」で吸った空気をどう節約するか、どう呼吸すれば体に負担がかからないのか、そもそも吸う空気を増やすことはできないだろうか……?
実際に行う訓練は素朴なものですが、ブレスは発声の基礎の基礎。ここをおろそかにはできません。
発声練習
体操・ブレスの後は発声練習に入ります。
詳しくは体験してからのお楽しみですが、これもブレスと同じく丁寧に行うので、慣れないうちは途中でぼーっとしてしまうかもしれません。 しかし基礎に重きを置く姿勢こそが、初心者からでも優れた歌い手になれる、コールアカデミーの良き伝統を支えているのです。 体をどのように使えば、どのような意識を持てばいい声が出るのか。指導を受けながらそれを探っていきます。 「これだ!」と思えた瞬間は最高ですよ!
パート練習
発声練習を終えて少し休憩したら、各パートのリーダーのもと、新たに取り組む曲の「音取り」を行います。
音取りとは、楽譜を見て、正しい音を正しいタイミングで発声できるように練習すること。つまり、合唱を作り上げる最初のステップです。 キーボードなどで正しい音を聞きながら、それにきっちりと合わせてしつこいくらいに繰り返し歌います。
パートの編成ですが、様々な曲に取り組むコールアカデミーでは、決まったのパート編成はありません。 曲によっては普段のパートとはまったく違う編成で練習することもあるでしょう。それもオツなものです。
合わせ練習
パート練習で正確に「音を出せる」ようになったら、まずは、単なる音の羅列の状態から「歌」にするべく、全パート揃っての練習を行います。
まずは全員で繰り返して歌い、曲のもつハーモニーに慣れつつ、ミスしやすいところを探して克服していきます。 その段階を乗り越えれば、次はいよいよ曲の「表現」。 指揮者の指示に沿いつつ自分でも試行錯誤しながら、より高いレベルの演奏を求めて練習します。
合わせ練習は基本的に学生指揮者が指導しますが、スムーズに歌えるようになった段階で、指揮者の先生にお越し頂いて、指導して頂きます。 その練習は「先生練」と呼ばれ、普段にも増して緊張感のある雰囲気が漂います。 ここで一気に精度を高め、本番に繋げるのです。
ミーティング
練習の最後には、各役職の担当から連絡事項が伝えられます。それが終わると、締めに学生指揮者からその日の練習の総括があります。 その日良かった点、悪かった点を整理し、1回1回の練習を有意義なものとするわけです。
練習後
練習が終わると、団員は思い思いの方向へ解散することになります。
さっさと帰宅するもよし。仲間達と夕食をとりに行くもよし。 ご飯となった場合、行き先は裏門出てすぐの定食屋や、下北沢のご飯処、渋谷のイタリアンなどになることが多いようです。
昼練
駒場生を対象に昼休みに練習をしています。 昼練は副学生指揮者である駒場指揮者が練習を取り仕切り、ブレス・発声練習・愛唱曲のパート練習を主に行います。